細マッチョ?ゴリマッチョ?考え方あれこれ。

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こんにちは、けんじです。本日は、最近よく使われる「細マッチョ」「ゴリマッチョ」という言葉について書いてみたいと思います。いつからか使われる様になったこの単語、正直あまり好きではありません。「マッチョに種類なんてあるのか?」と素朴に疑問に思う方、案外多いのではないでしょうか?今日はそこから見える考え方について掘り下げてみたいと思います。

1.マッチョとは何か?

ウィキペディアを検索してみてください。難しい言葉が羅列してありますね。言葉の定義はここでは問題ではありません。「マッチョ」とは、筋肉質、筋肉質の男性を指して使われる言葉だという説明が一番しっくり来ると思います。日本語で筋肉質、って言うよりも、「マッチョだよね」という方が楽ですから。その程度の解釈で十分だと思います。

 

2.細マッチョ

さて、さらにマッチョという言葉で、google検索をしてみてください。いくつかページが出てくると、「細マッチョ」というキーワードが入ったページが出てきます。そしてその内容も、「女性に人気があるのは細マッチョ」などや、「簡単に筋肉をつけて細マッチョ」という、そもそも何故男は、人は鍛えるのか?という本質的な目的から大きく逸脱した内容がもてはやされているようです。「モテるために鍛えて何が悪いの?」そう言う考えの方は今すぐこのページを閉じて頂いて結構ですよ。持論ではありますが、トレーニングというのは、「筋肉を大きく盛り上げる」ことが目的ではなく、「スポーツの動作の向上や日常生活、仕事のためにトレーニングをする」のが本来あるべき姿だと思うのです。その結果が「盛り上がった大きな筋肉」「たくましい体」であるならばとても自然だと思いますが、最初から「モテるために」「実は弱い自分を虚構で塗り替えるため」に「細マッチョ」を目指す、という傾向、風潮は「なんだかなあ」と思ってしまいます。もちろんトレーニングをし汗を流すことにより「ストレス解消」「健康増進」効果は確実にあるわけですから、動機としてはあり、ですよね。また「細マッチョ」の中にもレベルがあるようで、「市民レベル」で、雑誌の「細マッチョ特集」なんてのを読みながら軽く鍛える程度のものから、「フィジーク」と呼ばれる、筋肉美、肉体美を競うコンテストを目指す様な人達もいるようです。おそらく「細マッチョ」の頂点とは、そこを指すのだと思います。シャープなボデイライン、黒く日焼けした肌、低い体脂肪率、作りこまれた笑顔など、その日、そのために準備してきた「肉体美」をもってコンテストという「戦場」で闘う様は、ここでいう、少し揶揄した「細マッチョ」などとは大きくかけ離れたものであることは、個人的な好みはさておき、述べておきます。さて話を本題に戻します。そもそも、「マッチョ」「筋肉質」に、細もゴリもあるのでしょうか?次にゴリマッチョ、という定義を検証してみます。

 

3.ゴリマッチョ

これは前述の「細マッチョ」と対義語になるものです。つまり「綺麗な体のライン」や「すっきりした外観」を目指したものが「細マッチョ」ならば、「ゴリマッチョ」とは、「バルクアップ」「筋肥大」「ガタイのいい」こんなキーワードが浮かんで来そうな体つき、を指すでしょうね。間違いないと思います。そしてその言葉によって「細マッチョ」と差別化を図りあらゆる媒体、分野で「商売に」役立てたい人達の意図を感じざるを得ません。「女性は細マッチョを好む」「〇〇というアイドルは細マッチョが好き」こんな言葉が雑誌やWEBを賑わせば、確固たる自分を持たない「軟弱な」男共は「細マッチョ特集」「細マッチョになるには?」などを特集した雑誌を買うでしょうし、アパレルも流行りの「細マッチョをターゲットにした」ウエアを作り大きく売り出すかもしれません。しかし、世の中には体型的になりたくても「細マッチョ」になれない男性も存在します。「手足が短い」「背が低い」「見た目が自他ともに自信がないが力には自信がある」「ずんぐりむっくり」こんな男性を指すのではないでしょうか?そして彼らもまた自らのコンプレックスとも言えるその特徴を、「ゴリマッチョ」という言葉に頼り、弱い自分を隠しながら、より「ゴリマッチョ」になるべくトレーニングに励み、万に一つでも可能性がありそうなのかわからない異性との出会いを待ち続ける、こんな構図が見え隠れするのです。しかし、「細マッチョ」に「フィジーク」という自らを表現するためのコンテストがある一方で、「ゴリマッチョ」にはそういう場は与えられていないのでしょうか?ゴリマッチョは、会社の机の移動で重宝がられたり、肉体労働に精を出すしかないのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。「ボディビル」がそれに当たります。そして「ボディビル」のコンテストこそ、「フィジーク」の原点になったものです。いわゆる初期のボデイビル、ユージンサンドウなどの時代を経て、アメリカカリフォルニア州ベニスビーチゴールドジム、ワールドジムに世界中の筋肉自慢がこぞってトレーニングをしに集ってきた時代、1970年から80年代、この時代のボディビルは、その前の、いわゆる「ビーチコンテスト」レベルの筋肉美を競う時代に比べれば怪物の様な外観のビルダーが揃っていました。最も有名なのは、あのアーノルドシュワルツェネッガーでしょう。彼がボディビル世界一だったのは有名な話です。その写真を見るに、凄まじい肉体です。胸囲145センチ、腕回り62センチ、大腿70センチ、ウエスト76センチ、身長は185ほどと驚異的な、しかし見た目は決してバランスを崩さない「筋肉美」を保っていたからこそ、アーノルドは世界チャンピオンを連続して保持出来たわけです。そしてそれから30年近くの時を経て、現代のボディビルは、アーノルド自身もその主演作「パンピングアイアン」の特典インタビュー中で語っている様に、アナボリックステロイド(筋肉増強剤)を使用していましたが、その頃とは比較にならない高性能な薬物やサプリメント、栄養学の進歩、トレーニングマシンや方法の進歩により、もはや本当の「怪物」ではないか、と見間違えるほどの肉体を誇示する競技となっています。それは日本においても同様で、その進歩たるや凄まじいものです。(もちろん、国内では薬物を使用しない人達が殆どでしょう。)しかし、もともとマニアックなものだった競技が更に先鋭化し、その反動からそれまで細々と続いていた「フィジーク」という考え方、定義を復活させる原動力になったのでは、と思います。つまりは「ボディビル」の「異形」とも言える筋肉の発達に「ノー!」という人達が出てきて増えてきた、ということです。しかしそれはボデイビルの発展が無ければ無かった話でしょう。そして傾向としては、ゴリマッチョな元々の体型を「より鍛えるべく」鍛えていく人が、ボデイビルにのめりこんでいく、そんな背景もありそうです。勿論、反対のパターンもありこれが全てではないですが、総じて「ゴリマッチョ」と言われる人は手足が短い分、関節間の距離が短い為、同じトレーニングをしても「太い筋肉」という形で結果が現れやすいのもその理由に挙げられそうです。

4.それぞれの鍛え方

ここでは、「細マッチョ」と「ゴリマッチョ」という呼び名、分け方に賛成をするわけではありませんが、それぞれのトレーニング方法の特徴を記しておきましょう。

A.細マッチョ

傾向として、を前提としますが、体の目立つ部分を鍛えると、「細マッチョ」的な体つきになるようです。逆三角形になることを目指すことを優先する種目構成で考えると次の様な順番になるでしょう。

最初の3カ月

1.チンニング又はラットプルダウン(背中全体、広背筋)

2.   ラテラルレイズ(三角筋横部)

3.インクラインプレス(大胸筋上部)

4. デイップス&ダンベルカール(大胸筋下部、上腕三頭筋、上腕二頭筋)

5.クランチ(腹直筋)

次の3か月。上記メニューに順番に1種目ずつ加えます。

1-2. バックチンニング又はラットプルダウンビハインドネック(バーを後頭部に引き寄せる)

2-2.      シュラッグ(僧帽筋)

3-2. インクラインダンベルフライ(大胸筋上部)

4-2.  トライセッププレスダウン&コンセントレーションカール

5-2.  リバースクランチ

こんな感じで、比較的ダンベルを用いても、初心者=細マッチョを望みがちなトレーニーが選択しそうなプログラムになります。上半身の発達が顕著に見える様にするには下半身を必要以上に太くするのは得策ではありませんので、敢えて下半身の種目は外してあります。

 

B. ゴリマッチョ

最初の3カ月

1.バーベルスクワット(下半身全体)

2.デッドリフト(背中全体)

3.バーベルベンチプレス(大胸筋)

4. デイップス&バーベルカール

5.シットアップ&レッグレイズ(腹直筋上下部)

次の3か月。上記メニューに順番に1種目ずつ加えます。

1-2. バーベルランジ(大腿四頭筋 大殿筋)

2-2. リバースグリップチンニング

3-2. ダンベルプルオーバー

4-2. そのまま

5-2. ツイストシットアップ

上記の様に、このメニューを続けていった場合、より体幹部に近い筋肉が太くなり、力が発揮し易い種目が組み込まれています。必然的に「見た目」は太くなるでしょう。

5.あなたはどちらを選ぶ?

仮にこの「細マッチョ」「ゴリマッチョ」、どちらかしか選べない場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか?全体的な人間の肉体の機能としてを考えた場合、「ゴリマッチョ」に軍配が上がるのではないでしょうか?一時的な流行りに流され、派手目な肉体を選ぶのか?長期的な体作り、機能を考えた体つくりをするのか?今後のトレーニングプログラム構成、そしてあなたのトレーニング方針にこの記事がお役に立つ様でしたら幸いです。今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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こんにちは サクセスアドバイザー名倉けんじです。 東海地方在住の50歳。175センチ85キロの現役ファイター。 鍛練家。思想家。 30年以上、毎日の様に鍛練していく中、 「強くなりたい」「成功したい」男たちに(女たちにも!) 役立つ記事を最新のトレーニング事情と絡めながら 書いていきます。 強さと成功を手にするのに必要なこと、 それは正しい心、トレーニング、ビジネスです。 この3つを追求し本当に有益なものを紹介していきます。 「読んで実践!」 皆さんと私の約束です。 「実践すれば強くなり成功する」 私からの皆さんへの約束です。 ご質問・ご感想は Twitter お問い合わせフォームからいただくと 返信が早くなります。 宜しくお願い致します!